「暇だねー。てか何気池の魚でも結構美味しいねー」


って呑気だよなー」


「そういうキルアだって食べてるじゃん」


「だって美味いし」










パクパクと私とキルアは並んでスシを食べる。

あ、因みに食べてるのは鉄火丼
も ど き 。

え、だってこの魚さ、釣ってきた時はどう見てもマグロには見えなかったよ。

さばけば結構見える様になったけど。










「にしてもあの試験官、何処まで行ったんだよ」


「さあねー」










えっとですね、話はもうそろそろ約一時間前に遡るんですけどね。






私が合格した後に何かよく解らないけど
ハゲがスシの作り方を大声で言った。

受験生達全員にスシの作り方が知れ渡る。

皆がスシを作れるようになっちゃったからメンチさんは味だけで審査する事に。

メンチさんに"美味い"と言わせられるような料理の腕を持つ人はなし。

メンチさんがお腹一杯になって試験終了。

結果、合格者が私一名。







とかいうどんでもない事になりまして。

いやね、もう全てはハゲの所為なのですがね。

発毛の心配じゃなくてお頭の心配を私はするよ。



んでその後、トードーとかいうこれまた単細胞生物がメンチさんに喧嘩売るような言葉を言ったのさ。

そしたら何かよく解らないけどメンチさんは、










『一時間程、待っててちょうだい』










とかなんとか言って出ていっちゃったんだよね。

んでその間暇だったからキルアとかが釣ってきて残った魚を使って鉄火丼もどきを作ってキルアと一緒に食べてました。

はい、説明終わり。

んで鉄火丼も終わり。ごちそーさまでした。










「あ、」










戻ってきた。

気配こっちに向かってきてる。

一体一時間も何してきたんだか…。










「おまたせー」










メンチさんは戻ってきたと思ったら直にお皿にご飯をよそり始めた。

え、あの、ちょ、うん、
待って。

貴女は一体何をしてきたんですか?

もしかして一時間ただ走ってきただけとか?

走ってお腹空いたから先ずはご飯ですか?










「はっ、偉そうな事言って、何も持ってきてねえじゃねえか」










はい、キミはちょっと黙ってようかね、単細胞生物トードーくん。

ややこしくなるから。また一時間も待たされちゃ今度は本当に退屈死にしちゃうから。

あんまりメンチさんを刺激するような事はほ ざ く な よ ?










「どこに目ぇつけてんのよ」










そう言ってメンチさんが手を伸ばした先は………、










「(胸ええぇぇ!?)」










ななな何やってるんですかメンチさん!

ここには純粋な子供もいんですよ!?

父親に似ても似つかない純粋な子供、ゴン=フリークスくんがいんですよ!?

刺激が強すぎるのなんか見たら
父親のように手のかかるガキになっちゃうかもなんですよ!










「これコケだよ」










…………え、何、コケ?

は、っていうか小瓶?





………………。





えーと、つまりは、メンチさんはただ胸元の部分から小瓶を取り出しただけだと。

んで、一人百面相染みた事をしてた私はその小瓶の存在に気付かなかったと。




…………………。





ツッコミが恋しいっ!!










で、キルアくん。あそこにいるピュアボーイ★ゴンくんは一体何を食しているんでしょうかね?」


「(
何が『で、』なんだよ。てかピュアボーイ?)コケご飯」


「ああ、はい、コケね。
ゴンはコケまでもを食さないと生きていけないくらいお腹が空いていたと


「いや、違うと思うぞ」


「………ねえ、キルア」


「何?」


「私の相方にならない?」(真顔


「…………」










うっわ、何その目。

こいつ頭大丈夫かよみたいな目は止めてくれるかな。

私の頭は至って正常ですよ。

だってさー、だってさー、ハンター試験にきてからツッコミが居なくて寂しいんだもん。

何かボケ殺しされてる気分。




っていうかゴンが普通に食べれてるって事はあのコケは珍味の一つだよね?

ここから往復一時間以内で捕ってこれる食べれるコケって言ったら………、










「……ツノゴケグマ?」


「あら、よく知ってるわね」


「(あ"、ヤバ…)あ、ははははは…ちょっとだけ昔本で読んだ事あって」










あー、また墓穴掘った。

誰か本気で私を止めて。

いや、ていうかツッコミをして(切実










「…冗談じゃねえっ」










まーだ納得いってないのか、
この単細胞生物二号め。

あ、因みに一号はハゲね。


あーあー、つっこんでっても無駄なのに。

だから単細胞なんだよ。


単細胞トードーはメンチさんに殴り掛かろうとつっこんでって、逆に返り討ちにあって足一本で捻じ伏せられました。

よし。その先は私が変わりましょう。

もう息も出来ない位にボコボコにします(←死ぬ










「その程度で賞金首ハンター志望?笑わせるわね」










全く、ごもっとも。










「美食ハンターごときですって?その美食ハンターに一撃で伸されてるあんたは何なわけ?」










本当だよ。
これだから単細胞生物は。










「ハンターやってればね、嫌でも武術は身につくのよ。私が知りたいのは未知のものに挑戦する気概なのよ!」










メンチさん武術身につくの嫌だったんだ。










「それにしても合格者一名とはちと厳しすぎはせんか?」










ああ、まあ確かに。

別に試験に面白みを求めて来たわけじゃないけど、これじゃ何かあっけない…………って、ちょっと待て。










「今の声、外から?」


「ゴン行ってみようぜ」


「うん」










………うーんと、ちょっと考えさせてね。

先ずは、今の声は誰?

ええ、まあ地
球上でヒソカと同じくらいいけ好かないクラゲの日干星人の声だったね。

うん、で?何であいつの声がするのかな?



………………。



うふふふふー。










「……ク、クラピカ。の目が据わってるように見えるのはオレだけか?」


「………いや、私もそう見えるよレオリオ」










さーて、外に行こうかなー。

うん、一発殴るくらいの勢いで。

で、そのまま本気で殴ろう。










「クラピカ、レオリオ。早く行こう?」


「お、おう…」


「そうだな…」










にっこりスマイルで言ったら二人が冷や汗かいたんですけど。

いやいや、今はそんな事はどうでも宜しくてよ。

今はクラゲの日干し抹殺計画を最優先しなければ。










「この方はハンター試験の最高責任者、ネテロ会長」










って、メンチさんが言ったら一斉に皆驚いた顔になっちゃいましたよ。

そりゃ吃驚するよねー、こんなクラゲの日干し星人がハンター協会の会長なんて言われたら。










「責任者と言っても裏方。こんな時のトラブル処理係みたいなもんじゃ。それより、メンチくん」


「は、はいっ」










うわー、あのメンチさんが緊張してる。

そんなに凄いの、あの日干しは。

まあ、
人を怒らせる才能はピカ一だけどね。










「すいません!料理の事をなると我を忘れるんです。私は審査員を降りますので、試験は無かった事にして下さい」










いや、無かった事にはしないでほしいんですけど。

折角念まで使ってクモワシの卵取ってきた私の苦労が水の泡となるんだけどなー。

やり直しは嫌です、メンチさん。










「いや、それはせん。お主にはもう一度、試験官として課題を出してもらおう」










え、ねえ、その課題は私もやるんですかね?

それもの凄くめんどくさくないですか?










「受験生にはその課題をクリアしてもらう。どうかね、メンチくん」


「依存はないです」


「ほっほっほっ、これで解じゃの。ところで……そんなに睨まんでくれんかのー」










なーにが、『ほっほっほっ』よ。

お前はどこぞのサンタクロースか。

サンタになりたいんだったら後三十キロくらい太ってから出直してきさないよ。










「お前さんじゃよ、










………………・。



うふふふふふふー。










「…会長さん。それは私に言ってるんですか?」


「そうじゃよ。お前さんの他に誰がいるというn
「私はですけど」(ニーッコリ










こ の 火 星 人 め 。

是非今すぐに地球からその存在を抹消して下さい。










「それに睨んでなんかないですよ。ただ凄いなーって思って
見てただけです」










嘘じゃないよ?

人を怒らせる達人なんて、そうそう居ないよねー。凄いなーって思って見てただけ(ここ重要)だよ?










「それより、再試験の課題は何なんですか?」










話題転換は今この場では私にとって必須。

だってね、横にいるクラピカとかね、レオリオとかねその他諸々の人の視線が痛いんだもん。

キルアに至っては本気で疑わしい視線を感じるんですけど。

私の平和な試験生活はどこに言ったのよ。














Ich will mich nicht treffen
苦労して取ってきたものは美味しい














火星人が乗ってきたハンター協会の飛行船に私達受験生も乗り込んで、目標のマフタツ山まで飛んで、今まさに着いた。

ここに到着するまでの皆からの異様な眼差しを私は、
一日くらいは多分忘れない。


で、試験は私は免除。もう既に合格してたからね。

もう一回やれって言われたらどうしようかと思ったわ。

そうなったら一発日干しを殴ってそんで蹴って大人しく再試験受けるけど。










「わー、皆楽しそうに落ちてってるねー」(棒読み


「お前さんは行かんのか?」


「何で免除された私まで行かないといけないのかな、このクラゲの日干しめ」


「(……クラゲの日干し)この課題の食材はお主も好きだろうに」


「めんどくさい」










てか何であんたが私の隣に当たり前のように立ってるんですかね。

あんたも皆と一緒に落ちてこい。

そんでもってそのまま下まで落ちて戻ってくるな。



とりあえず今の状況を言うと、私以外の受験生は再試験中。

んで、課題のクモワシの卵を皆山の渓谷に取りにいってる真っ最中。

怖くて渓谷に飛び込めない人達もいるみたいだけど。


で、私は此処に来るのは本日二度目なわけで。

しかも課題は私がさっき取ってきたクモワシの卵。

何かね、
損した気がする。

さっき念使ってまで取ってこなくても不合格する運命だったなら別に取りに来なくても良かったなって思った。













「あ、クラピカ。
え、何か試験終わるの早くない?










両手に一つの卵を半分ずつにして持っているクラピカが飛行船の入り口にいる私達の所まで来た。

何か他の受験生達は大鍋の周りに集合してるわけよ。

きっと課題のゆで卵作ってるんだろーなーって思ってたんだけどね?

それ思ったのついさっきな訳で。

何だ、私が一人(ちょっとだけ)後悔の念に追われてる間にもう皆ゆで卵を完成させたっていうんですか。










「そうなのか?」


「あ、ううん。私の妄想癖の悪さのせい
……じゃなかった……私の勘違い★」


「そ、そうか…。それより半分食べないか?」


「え、いいの?」


「ああ」










やったね。

好物貰っちゃいました。取りにいくのはめんどくさいとか思ったけどちょっと食べたかったんだよね。

紳士だ!自称紳士とか言ってるレオリオよりずっと紳士だ。










「餌付けじゃの…」










…………おい、そこの。

そこの火星人。

誰 が 餌 付 けさ れ て る っ て ?










「さてと、わしは戻るかのー」










とか言いながら飛行船の中に戻りやがった。



うっふふふふー。


後で覚えてろよ。


















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08.05.02 修正完了